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となり町戦争

サッチーと週3回は本屋に行くもんだから、
ときどき衝動買いをしてしまう。

この間買ったのが
『となり町戦争』三崎亜記/集英社文庫

ある日、となり町との戦争が始まった旨の
通告が町の広報紙の片隅に載る。
それ以後の広報紙の戦死者数。

となり町に勤務する「僕」は
町からとなり町の偵察業務を任命される。

けれど、戦争とは言っても、
一般住民の目にはふれない。
銃撃戦も、爆発も、負傷者の担架も見あたらない。

権力争いでもなく、領土の奪い合いでもない。
町は国からの補助金目当てで
となり町と、いわば「契約」で戦争をしている。

一般住民には無関係で、
戦争に興味のある者だけが、
動き、被害を被る。
けれど、命を落としたところで、
町のためとして捉えられるのでもなく、
労働災害的?いや、本人の嗜好的な死として
扱われている。

さらに、
学生時代はまっすぐ前向きに
熱意と正義感と信念でもって、
おカネなどなくても動いていた若者が
社会に出ると通用しなくなる。

いのちの軽視とヒトの序列化。

ヒトから考える機能を奪う
恐ろしい行政組織が舵取る政治。

現代社会の悪弊がうまく組み合わされ
描かれている。
なぜ、だれも戦争に異を唱えないんだ?
なぜ、行政職員は人権無視の上からの命にも常に忠実なのか?
「僕」とともに、読者も疑問で読み進めていく感じ。

実際に起こっても不思議のないような話だ。

最後、「僕」の恋愛が話の中心となる。
これが実におもしろくない。

最近はサッチーのマジックリアリズム的な
話ばかり読んでいるから、
フツーの話は退屈で、物足りないように思う。

yumin

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